令和2年10月15日

 今回のゼミでは、千葉県市川市の市長である村越様からお話をお伺いしました。村越様のお話では、主に①コロナ禍における市川市の取り組み②学生に向けたアドバイスをお伺いすることが出来ました。上記の①②に関して、お話の要約を踏まえて私の意見をレポートにまとめさせて頂きます。
 
 まず、①コロナ禍における市川市の取り組みで特に印象に残ったことは、PayPayを導入したキャンペーンを作られたことです。これは、市川市の対象店舗においてPayPayで決済を行うと、ポイントが10%還元されるといった内容のキャンペーンになります。このキャンペーンの狙いは、市内の経済を後押しするという点と紙幣を触ることによるコロナ感染のリスクを減らす点にあります。しかし、私が驚いたのは上記の二点だけでなく、商店街を活発化するという狙いを定められていたことです。これは、商店街のお店にPayPayを導入することで、商店街に来る若者が増えるため、商店街が活発化するという仕組みです。このような仕組みを作られたというお話を聞き、表面的な問題のみを見るのではなく、もっと広い視野で物事をみることの重要性を学びました。コロナ禍においては、経済の後押しや感染リスクを減らすということに、問題意識を感じます。しかし、市川市の職員の方々はそういった目先の問題のみに囚われるのではなく、広い視野を持って、市の方々の生活を豊かにするために働かれているのだと分かりました。
 
 次に、②学生に向けてくださったアドバイスについて印象に残ったことを述べます。私が、特に印象に残ったのは、「他人の目でモノを見る」という市長のお言葉です。この話を説明してくださるときに、中国やロシア視点から見た日本を地図で表示してくださいました。この地図を見ることで、中国やロシアにとって日本がどういう存在なのかというのが良く理解出来ました。また、自分視点を相手視点に変化させることで、自分の考えている当たり前が変化するのだと改めて気が付くことが出来ました。こういったお話を伺い、相手の立場に立ったうえで自分の意見を述べること、また相手視点と自分視点のバランスをうまく意識していこうと深く感じました。
 最後になりましたが、村越様には大変お忙しい中、ゼミ生のために大変勉強になるお話をして頂きました。ありがとうございました。
 
3年 牧野奈緒