令和3年1月7日

 先日のゼミでは、R&I(格付投資情報センター)にて編集長など様々なご活躍をされている永森秀和様にご講演をいただきました。永森様は、資産運用や年金についての専門家であり、私的年金や資産運用をテーマに、貴重なお話を聞かせていただきました。さらに、学生である私たちに向けて、私的年金の基礎から、将来のアドバイスまで広くお話を伺うことができ、とても勉強になりました。その中で、私が特に印象に残った点について感想を述べさせて頂きます。

 まず、日本の年金制度がグローバル年金指数によると39か国中32位であるというお話が印象的でした。順位が低い理由として、他国では年金とは公的年金と私的年金を合わせたものであると認識されていること、GDPや労働力人口比率などの国力が反映される基準が用いられていることが挙げられていました。日本では、あまり私的年金が普及していないため、年金を公的年金のみで考えがちであり、定年後の生活を公的年金のみに頼る人も多いです。「人生100年時代」や「老後2000万円問題」といった言葉があるように、老後の生活への必要額が大きくなる一方で、将来の公的年金の受給額に不安を感じることもあります。そのような現状を認識した上で、企業年金等の私的年金を上手に利用することの重要性を学びました。
 
 また、確定拠出年金についてのお話も印象的でした。私は私的年金についての知識が全く無かったため、永森様のお話を聞いて、年金制度や自分の将来についてもっと勉強して、自分で考えられるようにならなくてはいけないと痛感しました。そのために、年金制度についての早い段階で学び、自分に合ったプランを立てることが大切だと感じました。

 最後になりますが、大変お忙しい中、貴重なお時間を割いてご講演くださった永森様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

3年 増子菜央