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~1日目~

1日目は二本松で、NPO法人コーヒータイムの方々のお話をまず伺い、次に仮設住宅の見学とお住いの方々へのインタビュー、そして最後に借り上げ住宅にお住いの方々で結成されているコスモス会の方へのインタビューという流れであった。

(NPO法人コーヒータイムの方々のお話について)

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最初に浪江町の現状についてのお話を伺い、当日いらした士業の方々とグループを作りディスカッションを行った。士業の方はソーシャルワーカー、作業療法士、理学療法士の方々がいらっしゃっていた。それぞれが連携して仕事に取り組まれており、人のつながりの大切さを感じた。また、被災地の復興支援の仕事に誇りを持って取り組まれているということが印象的であった。

 

(仮設住宅の見学とインタビューについて)

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仮設住宅では浪江区の行政区長の方からのお話をお伺いした後、各自グループに分かれてそれぞれインタビューを行った。そのインタビューの中でも印象的であったことは、原発への思いと浪江民へのよそ者扱いのことである。まず、原発への思いであるが、意外にも原発に感謝の念もあるということを伺った。以前は現地には経済発展の軸など何もなかったとのことであった。しかし、原発を建設してからは経済が活発となり、地元民で原発関係の仕事をしていた方は多くいたそうだ。私どもは当時ニュースを見て原発のマイナスの印象を大きく受けていたので驚きがあった。2つ目は浪江民へのよそ者扱いである。仮設住宅で暮らされている方の話によると、その方々がパートで仕事をした際、国からお金をもらっているのにどうして働くのかといったようなこと言われたり、子供が学校で偏見の目で見られることもあったそうだ。東京に住んでいる私たちはニュースで震災のことを見なくなると、つい過去のことのように思ってしまうが、現地でも被災の後にこのような被害があるとことを聞き、まだ震災からの復興は終わっていないのだと強く意識することとなった。

(コスモス会の方々のお話について)

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借り上げ住宅とは国がアパートなどを借り上げたものであり、それを被災された方々に安く貸している。借り上げ住宅にお住いの方の中には浪江に戻って生活をしたいという人が3割はいるという。しかし、商売をしていた人々のお得意様が全員帰ってくるわけではないため、自営業を行っていた方は現地に戻って元通りの生活をすることは困難を極める。また、帰りたいと考えていた人も、二本松市の土地の価格が上がることを恐れ、すでに二本松市に住居を購入したという人も中にはいて、浪江町に帰って生活をすることができなくなった方もいるとのことであった。

 

(菊池ゼミ3年)

 

 

~2日目~

福島合宿2日目は沿岸部の方へ行き、震災の被害がより大きい浪江町を訪問しました。浪江町へ移動する最中、許可証がないと入れない放射線量の多い地域を通過しました。宿舎を出たときは放射線量が0.018ほどしかありませんでしたが、その地域では0.50くらいまで上昇しました。

 

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浪江町に到着し、実際に外に出てみると、駅の周辺の建物は傾いていたままであったり、崩壊したままであったりしました。

さらに、津波の被害にあった地域も見に行きました。建物はほとんど建っておらず、土台のみが残っている状態でした。また、近くの学校も見に行きました。一階部分は柱のみが残されたというような状態でした。

 

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驚いたのは、その学校に通っている生徒の犠牲者は一人もいなかったということです。ある生徒が裏山に避難できそうだということを先生に行ったことがきっかけだそうです。このような状況に自分がいつ陥るかわからないので、普段から避難場所や避難経路の確認などをして、もしもの時のために備えるべきだと感じました。

 

最後はNPO法人Jin代表の川村さんの講演を聞きました。そこでは、復興に向けた取組みについてお話ししていただきました。農業という側面から復興に向け努力している川村さんの考えには強いこだわりを感じました。具体的には無農薬だったり、ビニールハウスの設置など設備に投資をしたりというところです。今はそれほど気になりませんが、震災当時はスーパーに売っている野菜などの産地が被災地であると、少し購入をためらっていました。しかし、今回のお話の中で、「被災地の農作物は厳重な検査を経て、出荷されるのだからむしろ他の産地よりも安全だ」という言葉がありました。それを聞いて、とても納得できました。被災地の野菜などをスーパーで買ってみようと思いました。

 

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今回の福島訪問で感じたことは震災から約5年経っているのに、それほど復興が進んでいないということです。メディアで取り上げられることがだんだんと減ってきているので、実際に訪問できて現状を知ることができたのは貴重でした。働く場所がなくて、若者が減ってしまうなど、復興に向けて問題点はいくつかありますが、自分ができることをしていこうという気持ちにさせられました。

(菊池ゼミ3年)

 

今回お忙しい中、このような貴重な機会をいただけたこと感謝申し上げます。ご協力くださった浪江町の皆さま、本当にありがとうございました。