平成30年4月26日
本日は、NTT東日本関東病院医療連絡室兼国際室主査・外国人向け医療コーディネーターの海老原巧様にお越しいただき、講演をしていただきました。

NTT東日本関東病院は品川区にあり、国際病院評価機構(JCI)や外国人患者受け入れ医療機関認証制度(JMIP)が認定がされている日本でも数少ない病院です。本日の講演会では、海老原さん達が活動を通じて今立ちはだかっている問題点について、NHKの「おはよう日本」で菊池先生が取材されたときの映像を踏まえ、説明してくださりました。

現在、医療目的で来日した後、健康保険に加入し高額な医療を受けて帰る外国籍の方が増えています。そもそも健康保険とは企業等に勤務されてる方が被保険者となり、被扶養者も保険診療の対象となる制度です。原則、安い医療を受けることを目的で発行したビザでは健康保険に入ることはできません。そこで保険に入れるように建前上、扶養・留学・仕事を目的としてビザを発行するという抜け道を使い日本の治療を低額で受けるというわけです。中国ではそのやり方を教えてくれる業者までいるそうです。
日本には、新しくきた人に厳しい制度がないという欠陥がある他に、病院側も売り上げを落としてまで身分証の確認をせず保険証のみで対応しているそうです。これでは国民から徴収した医療費の無駄遣いがますます進む一方でしょう。しかし、わざと再検査・再手術をするように治療を施す中国の医療状況を加味すると、日本の医療を受けさせてあげたいという思いにもなります。海老原さんはこの点の解決に向け日々考えを巡らせていらっしゃってます。

この度は、お忙しい中、このような貴重なお話を頂けましたこと感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

3年 二所宮健