平成30年10月18日

 

本日は、三菱地所・サイモン株式会社総務人事部の藤田仁様をお招きし、私たち学生にとってこれから役に立つことについてお話ししていただきました。

まず、何をすればお金がもらえるのかという質問について考えました。選択肢としては、①会社に入る、②会社で一生懸命働く、③会社で役に立つ、④会社で問題解決する、⑤会社で新たな価値を生み出す、の5つが提示されました。この質問に対し、学生と会社員では答えが異なってくるそうです。学生は①や②と答えるのに対して、部長クラスの会社員の方々は⑤と答える割合が高いそうです。

次に仕事の意味を憲法の視点から考えました。国民の三大義務には教育、勤労、納税があり、そのうち勤労の義務は憲法27条1項に規定されています。しかし、勤労の義務は資本主義社会には馴染まず、通説では努力義務、プログラム規定であると言われています。それでは仕事とは何か、これについて藤田さんは、仕事は人々が必要と思うことに対して応えるときに生まれるものであり、つまり仕事は自分のためだけでなく他者・世界のためでもあるとおっしゃっていました。社会の「フルメンバー」として世界を作るために仕事をするということは、仕事も会社も必要とされていることが大事ということです。

社会で生き残るために必要なものは、柔軟性だそうです。柔軟性には空間的な柔軟性と時間的な柔軟性の2種類があります。空間的な柔軟性は、異文化・多様性への受容力です。そして時間的な柔軟性とは、未来の不確定性に耐えるシナリオプランニングやキャリア戦略です。これからの時代は、シングルキャリアからダブルキャリア、マルチキャリアへと移行していく人が強いということです。

最後に、学生時代にやっておくべきことについてお話ししていただきました。一つ目は、やりたいことをやれる限界までやりきることです。特に感性が揺さぶられる刺激的な体験や、一人ではできないことをやるのがいいそうです。二つ目は、海外旅行です。そして三つ目は、アルバイトです。

本日は会社の人事部の方から直接お話を伺える貴重な機会をいただき、新たな気づきがたくさんあり、とても勉強になりました。

最後になりましたが、この度はお忙しい中、お越しいただき、貴重なお話をしていただけたことに心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 

3年 成毛葵