令和4年5月23日

本日は、モデル兼一般社団法人ゆめさぽ 代表理事等を務めていらっしゃる田中れいかさんにお越しいただき、ご講演いただきました。
始まる前に、各自の名前と最近打ち込んでいることを順に発表し、和やかな雰囲気のもと、ご講演が始まりました。

まず、児童養護施設数とそこに入所している児童の数などに関するクイズを行いながら、現状の児童福祉の実態と取り組みについてご教授いただきました。
思いのほか児童養護施設に入所している児童の数が多く、自分の理解不足を痛感いたしました。
その後、田中さんご自身が児童養護施設に入所なさった経験に関しまして、幼少期から遡ってお話しいただきました。事前に田中さんの著書である、『児童養護施設という私のおうち』を読んでおりましたが、ご本人から直接お話しいただくことで、ストーリーとしてより印象深く感じました。
また、特別なご許可をいただき、田中さんがお住まいだった福音寮について、多くの写真を用いてご説明くださりました。本で拝見した以上に細部にわたってご説明くださり、田中さんのそこでの生活をよりイメージすることができました。
そして最後に、ご自身の経験のみならず、NPOとしての取り組み・課題もお話しいただきました。養護施設の職員自体の離職率に関する問題など、児童養護に関する多面的な問題について考えることができました。
ご紹介された取り組みの中でとりわけ印象深かったのは、「住居の入り口を、一般住宅と変わらないようにしている養護施設もある」というものでした。昨今は施設入居者側のプライバシーも考慮に入れた取り組みもあるとお聞きし、入居者への本当の配慮について考えさせられるものがありました。
本公演を通じ、全くイメージを持っていなかった児童養護という分野について、肌感覚で理解を深めることができました。社会保障法を学んでいくためには、こういった“現場を知る“ことが何より重要になるので、今後も自身の見聞を広めることを意識して学習をしていきたいと思います。

ご講演本当にありがとうございました。

3年 星野拓実