文:3年 佐藤志穂

訪問日時:2023/06/20(火)10:00-10:50

小高工房様では、「おだかぷらっとふぉーむ」の運営等の活動を行っていらっしゃる廣畑祐子様にお話を伺いました。

廣畑様は、ご自身の経験に基づき、震災当時の切迫した状況や、ご子息の安否を案じる廣畑様の心情、唐辛子作りを始めた経緯などを詳しくお話しくださいました。12年という月日を経てなお当時の状況を詳らかに覚えているほど、震災というものが廣畑様にとって、被災者の皆様にとって大きなものであるのだと感じました。 私自身も当時宮城で被災した身でありましたが、原発事故や津波が人々にもたらした影響については実際に経験しなかったため、廣畑様のお話を通して被災当時とは違う視点から震災というものを見つめ直すことができました。

また、お話の中で特に印象深かった点が2つあります。1つ目は、「災害とは明日の計画が無くなること」というお言葉です。政府や地方自治体が備えの限りを尽くしても、その予想以上のことが起こり、人々の明日を奪うのが災害であるのだと学び、ゼミ員一同「災害」というものの本当の意味について考えるきっかけになったと思います。2つ目は、「近くの人を大切にすること」というお言葉です。廣畑様はこの点を繰り返し述べられておりました。震災を経験し、近くの人が近くにいることが当たり前ではないと実感した廣畑様のお言葉だからこそ、胸に染み入るものがありました。

お話の最後には、小高工房様が製造している唐辛子をお土産として頂いたり、ゆず風味の七味唐辛子を試食させて頂いたりしました。お忙しい中、貴重なお話をして頂き本当にありがとうございました。