令和5年10月16日

先日、菊池先生と当ゼミ4年生14名で、2日間にわたり長野県塩尻市にある社会福祉法人サン・ビジョン様の施設とワイナリーに訪問させていただきました。

DAY1

1日目は、塩尻駅すぐ隣にある社会福祉法人サン・ビジョン様が運営する「グレイスフル塩尻」を見学させていただきました。グレイスフル塩尻は、住み慣れた地域で多世代交流ができる福祉施設です。13階建ての施設の中に、小規模多機能型居宅介護・デイサービスセンター・グループホーム・特別養護老人ホーム・ショートステイホーム・住宅型有料老人ホームといった介護施設、幼保連携型認定こども園の「サンサンこども園」、そしてマンションがあり、利用されるすべての方々の介護・子ども・住まいの安心のよりどころとなる施設をモットーに地域交流も盛んに取り組んでおられます。
私たちはまずサン・ビジョン様から法人の「少子高齢社会をトータルサポートする」という理念やその理念に基づく事業内容や施設で最近活用されているICT機器の活用をご紹介いただきました。私が特に関心を持ったのが、アプリ版ケアカルテの「CareWiz ハナスト」です。従来は、介護記録をとる際に介護する方が手書きメモをし、データに打ち込むという作業だったものを、スマホの音声入力で記録できるようにすることで、事務作業の負担を減らすことができます。そのほかに寝たきりの利用者様の体制を変えるための補助器具など、ご紹介いただいたものをその後の施設見学の際に実際に見て触らせていただきました。
施設の説明を伺った後、班に分かれてそれぞれの介護・保育施設を案内していただきました。私の班では途中、レクリエーションで習字をしているおじいちゃんおばあちゃんに混ぜていただき、お話や一緒に習字をしました。「上手に書けたよ」と作品を見せていただき楽しい時間を過ごさせていただきました。1度に様々な介護施設を見学したことで、各々のサービスの違いやコンセプトを知ることができました。中には、地中海をイメージしたフロアとなっており、飾られている絵画や植物が合わせられているのが、単に利便性や効率性だけでなく利用者様の生活の彩を重視されていることを感じました。
最後には、グレイスフル塩尻に隣接する「フォンターナ」にて、美味しい料理と一緒に、サンサンワイナリーの4種類のワインをいただきました。実際にワインをつくっておられる田村様から、それぞれの特徴や合う料理など伺いながらワインをいただく貴重な体験をさせていただきました。グレイスフル塩尻の職員様ともご一緒し、施設や塩尻の街について、そのほか様々なお話ができとても楽しくおいしい幸せな時間でした。
改めまして、このような貴重な機会をくださり、社会福祉法人サン・ビジョンの職員の皆様、本当にありがとうございました。

DAY2

長野遠征二日目は、社会福祉法人サン・ビジョン様が運営するサンサンワイナリー(長野県塩尻市)に訪問させていただきました。
まず初めに、醸造家の田村彰吾様より、サンサンワイナリーについてご説明いただきました。田村様は醸造歴55年の匠である戸川英夫さんに教えを受け、その意思を受け継ぎながら、現在はサンサンワイナリーの醸造管理責任者として醸造にあたられています。醸造する上でのこだわりや今まで行われてきた取り組み(ワイン会の開催や障がい者就労支援施設と連携したブドウ栽培など)をお聞きすることができました。
その後、ブドウ畑に移動し、午前から午後にかけて実際に作業体験をさせていただきました。今回私たちは、ブドウ脇にある防鳥ネットの回収作業を手伝わさせていただきました。私自身初めての体験だったため、最初は作業に苦戦していましたが、1時間2時間と時間を重ねるごとに要領を掴み、楽しく作業に取り組むことができました。また、作業の合間にはブドウの味見を、そして昼食にはワイン畑と北アルプスが望める素晴らしい眺望の施設内のバルコニーでお弁当と大きな大きなブドウをいただきました。とても甘く、気づいたら一房分ほどの量を食べていました。本当に美味しいブドウをありがとうございました。
最後に田村様のご説明のもと、ワイナリー施設を見学をさせていただきました。実際にワインが作られる工程を見ることができたと同時に、最初にご説明いただいた「徹底した衛生管理」について自分の目で知ることができました。また、「ワインの発酵栓の音」というものも初めて聞くことができ、貴重な機会となりました。
帰り際には施設内に併設されているワイン売り場にて、私を含めゼミメンバー数人、そして菊池先生も、お気に入りのサンサンワイナリーのワインを購入し、それぞれ無事に、帰路につきました。
終わってみるとあっという間で、充実した1日となりました。改めまして、この度はこのような貴重な機会をくださり、サンサンワイナリーの皆様、本当にありがとうございました。