2024.10.21
【課外活動】長野遠征 感想
令和6年10月7-8日
感想
4年 鈴木琴乃
先日、菊池教授とゼミ生13名で、2日間にわたり長野県塩尻市にある社会福祉法人サン・ビジョン様の小規模多機能型居宅介護施設・こども園とワイナリーを訪問させていただきました。
1日目
初日は、塩尻駅から徒歩1分の社会福祉法人サン・ビジョン様が運営する「グレイスフル塩尻」を見学させていただきました。グレイスフル塩尻は、住み慣れた地域で多世代交流ができる福祉施設です。施設内には、小規模多機能型居宅介護・デイサービスセンター・グループホーム・特別養護老人ホーム・ショートステイホーム・住宅型有料老人ホームといった介護施設とともに、幼保連携型認定こども園の「サンサンこども園」、そしてマンション、地域交流センターがあり、「利用されるすべての方々の介護・子ども・住まいの安心のよりどころとなる」をモットーにされています。
私たちはまず、「少子高齢化社会をトータルサポートする」を理念に掲げるサンビジョン様の事業概要や、現在積極的に導入されているICT機器の活用例や、人力のみの移乗を禁止し福祉用具を活用する「ノーリフティングポリシー」などを伺った後、複数の班に分かれ、施設内の視察をさせていただきました。その中でも特に、介護記録AIアプリ「CareWiz ハナスト」は、利用者様名と介助の内容を発話するだけで、記録に必要な言葉だけを読み取り記録化するというツールに関心を抱きました。これを用いることで、介助しながらでも簡単に記録ができ、業務時間の短縮に繋がっています。また、介護における職員の方の過度な身体面的負担を軽減する移乗用リフトやスライディングボードといった器具の使用方法についても実演いただき、私たちも実際に使わせていただきました。また、幼保連携型認定こども園も見学させていただいた際、こども園に通う子どもたちと介護施設の利用者様の交流機会について知り、施設内で「多世代交流」を実現できるグレイスフル塩尻様ならではの魅力を感じました。
最後には、グレイスフル塩尻の交流ホールにて、美味しいお料理と共に、サン・ビジョン様のサンサンワイナリーが製造するワインを複数種類いただきました。その際、ワイナリーの醸造家である田村様に、それぞれのワインのご説明をしていただきました。ゼミ生は皆、職員の方々とのお話を楽しみながらとても良い時間を過ごさせていただきました。
改めまして、この度は昨年に引き続き大変貴重な機会をくださった社会福祉法人サン・ビジョンの皆様に感謝申し上げます。
2日目
長野遠征2日目は、社会福祉法人サン・ビジョン様が運営するサンサンワイナリーに訪問させていただきました。まず初めにサンサンワイナリーのアシスタントゼネラルマネージャー兼長野エリア人事部長の山本様からワイナリーについてご説明いただきました。数年前まで遊休荒廃地だった土地を活用しているという背景や、醸造を行ううえでのこだわり、障がい者就労支援施設との連携などの取り組みなどを伺いました。
その後は、ぶどうの果実を手作業で房から外すという手もぎ体験をさせていただきました。ぶどうを収穫した際に付いている梗はワインの香りや味に雑味が出てしまうため、サンサンワイナリー様では手作業で丁寧に梗を取り除いています。天候悪化のため、当初予定していた外でのぶどうの収穫体験は出来ませんでしたが、こだわりの製造手法の一部に関わらせていただくという大変貴重な経験となりました。
最後に、醸造家の田村彰吾様のご説明のもと、ワイナリー施設内を見学させていただきました。田村様はワイン醸造技能管理士を取得後、信州塩尻の地で活躍されるエノロジストの戸川英夫様に師事され、2017年からサンサンワイナリーの醸造管理責任者として従事されています。サンサンワイナリーでの「徹底した衛生管理」を実現する仕組みや、ワイン作りにかける田村様の思いなどを聞くことができました。
帰宅前には、施設に併設されているワイン売り場にて、菊池教授も含め遠征に参加したゼミ生全員が、お土産にワインを購入し、各々が無事に帰路につきました。
前日にいただいたサンワイナリー様のワインがどのような背景をもって生まれたのかを学び、購入したワインをいただくのが一層楽しみになりました。改めまして、サンサンワイナリーの皆様、このような貴重な機会をくださり、誠にありがとうございました。