令和7年(2025年) 6月9日、10日

先日、菊池先生と当ゼミ3年生21名で、2日間にわたり福島県の南相馬市(小高区)、双葉郡(浪江町)に訪問いたしました。

4年生を含めた希望者と菊池先生のみ8日から前泊し、いわき市を訪問しました。


菊池ゼミ 2025年度福島合宿レポート(2日目)

文:田村つくみ

 

合宿2日目は、小高交流センターで小高工房廣畑祐子氏、浪江町ふれあい交流センターでNPO法人コーヒータイム代表橋本由利子氏とNPO法人なみとも代表の小林奈保子氏、NPO法人JINで川村博氏にお話を伺いました。

 

〇小高交流センター

廣畑様からは、放射能により出荷不可能となっていたゆずを商品化し、たべられるようになったことを地元に伝えた経験や、津波から運よく生き延びた経験を伺いました。中でも、「ダメと思っているのは自分自身。ダメラベルをはがすのも自分自身」「不都合やイレギュラーなことも次に繋がる」という言葉は、私たちへ強く届く言葉でした。

 

〇浪江町ふれあい交流センター

浪江町ふれあい交流センターでは、浪江市のこどもにまつわることについて学びました。なみともでは、子供の居場所づくりと防犯に取り組んでいました。若者がこんなところにいるんじゃないと叱責を受けた経験について伺い、住民の認識に壁があることに衝撃を受けました。コーヒータイムは、浪江町での精神障害者の生活が大変なことを受け、小作業所としてスタートされました。実際にコーヒータイムさんのカレーとサラダ、飲み物をいただきながら、話を聞きコーヒータイムの居場所が利用者さんにとって有意義な場所であることが理解出来ました。とてもおいしく、身も心も満たされました。

 

〇NPO法人Jin

川村さんからは、被災後の苦難の中、お花栽培を開始され、今や品質の高いトルコ桔梗を栽培されている話を伺いました。実際にハウスも見学させていただきました。

 

1泊2日という短い取材時間ではありましたが、多くの方々に取材をさせていただき心から感謝申し上げたいです。実際に福島に出向くからこそ、現地の人々のそれぞれの思いを受け取ることができたと思います。私個人としては、地方創生の重要性を感じつつも、被災地という背景を持つ地域の難しさも感じました。3年生がそれぞれこれからどう活躍していけばいいのかと問われる良いきっかけとなったと思います。